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赤ちゃんがくるまっても安心な断熱材「パーフェクトバリア」についてご紹介

2022/03/22(火) すべて住宅

お話を伺かったのは、エンデバーハウス株式会社 東日本営業所 所長の黒﨑秀さん。
断熱材に今まで欠けていた安全という価値を追求し、文字どおり「赤ちゃんがくるまっても安心な断熱材」を目標に開発された「パーフェクトバリア」の様々な魅力について教えていただきました。

 

住む人に優しいパーフェクトバリアの安全性

パーフェクトバリアは、安全で高性能を実現した、ポリエステル100%の健康断熱材です。ポリエステルは私たちが普段身に着ける洋服や、口を付けるペットボトルにも多用されるように、大変安全な素材です。

さらに、パーフェクトバリアは成型の過程で一切の接着剤を使用しておらず、シックハウスの原因物質となるホルムアルデヒド等の有害物質揮発の心配もありません。

繊維系断熱材に代表されるグラスウールやロックウールなどは、成型のために接着剤を混合することが一般的ですが、100%ポリエステルから成るパーフェクトバリアは、接着剤の代わりにも、低融点のポリエステル繊維が使用されています。溶ける温度の違うポリエステル繊維を混合することで、熱により自己融着させ、手触りの優しい綿状にしているそうです。肌に繊維がチクチク突き刺さるといった心配もないので、まさに「赤ちゃんがくるまっても安心」な安全性ですね。

 

 

ココで空気科学住宅ポイント

シックハウス対策として、ホルムアルデヒドの発散についてはF☆☆☆☆というような建築基準が設けられていますが、シックハウスや化学物質過敏症の方の場合、ホルムアルデヒドのみに気を配ったとしても、症状が改善されないというケースは多くあるようです。

しかし、パーフェクトバリアは有害物質を含む接着剤を使用していないだけでなく、天然繊維のように腐敗、虫害の心配もないため、一切の防止薬物等の添加もありません。

財団法人日本紡績検査協会 ボーゲン環境分析センター(国土交通省指定検査機関)による測定において、パーフェクトバリアはホルムアルデヒド以外にも下表のような物質は検出されておりません。

 

 

地球にも優しいパーフェクトバリアの環境性能

海洋プラスチックごみが世界的な問題になって以降、プラスチックの代表例であるペットボトルもまた、その大量の消費量に対するリサイクル方法が課題となっています。

ペットボトルの出荷本数は日本国内のみだけでみても、年間232億本と推定され、これは1日に約6,400万本、1時間に約260万本、1分間に約4万4千本、そして1秒間に約740本が消費されたことになります(2016年度 PETボトルリサイクル推進協会)。距離にすると合計506万km(500mlボトル190億本×20㎝+2Lボトル42億本×30㎝)で、これはなんと、地球126周分に相当します。

パーフェクトバリアは、一部こうしたペットボトルをリサイクルして製造されており、ペットボトルからポリエステル繊維を作り出すのに必要なエネルギーは、石油原料からポリエステル繊維を作り出す場合の約5分の1となります。また、パーフェクトバリアはポリエステル100%であるため、これを再度処理すれば容易にもとの繊維に戻すことができます。製造時に地球温暖化ガスである代替フロン等の発泡ガスを使用することもなく、環境に優しい素材ということが分かります。

 

 

パーフェクトバリアの特徴

 パーフェクトバリアは、断熱性能はもちろんのこと、先進技術によるその他の性能にも優れています。今回はその優れた性能について、それぞれご紹介させていただきます。

①透湿性能

断熱性能はその他繊維系断熱材と同等の性能が確保されておりますが、パーフェクトバリアには断熱性能以外にも透湿性能が備わっています。

グラスウールやロックウールなどは1度濡らしてしまうと断熱性能が下がってしまい、もとに戻らないのが普通ですが、ポリエステル繊維であるパーフェクトバリアは、濡れても乾かすことで断熱性能は100%もとに戻ります。

 

カッターシャツやフリース等に多用されるポリエステル繊維は、吸湿性がほとんどなく、乾きやすい繊維であるため、同じ特性を持つパーフェクトバリアも、壁体内の湿気をスムーズに排出し、断熱性能を維持するだけでなく、結露防止にも寄与します。

 

 ②耐ヘタリ性能

接着剤で固めた断熱材は、接着剤自体が長期使用により劣化し、壁の中で垂れる場合があるそうです。その点パーフェクトバリアは、接着剤を使用せず熱で繊維の多くの交点を融着したパンタグラフのような構造であるため、優れた弾力と耐ヘタリ性を生じ、挿入時の形状を半永久的に保持することができます。そして、断熱性能も半永久的です。

 

③吸音性能   

繊維系断熱材であるパーフェクトバリアは、空気の振動である音エネルギーを繊維がしっかり吸収します。

低音域から高音域まで抜群の吸音性を発揮し、気になる生活騒音を室外に漏らしません。

 

高気密住宅は、音が室内にこもりがちで音が反響するため、室内音対策が必要となりますが、パーフェクトバリアは、車のエンジンルームや鉄道枕木間用吸音材としても採用され、その高性能が証明されています。

 

④難燃性能

パーフェクトバリアの上にタバコの火をのせると接点部分が溶けるだけで燃え広がることはありません。

つまり、自己消火性を有しており、万一焼却する場合でもダイオキシン等の有毒ガスの発生がない極めてクリーンな素材です。

不幸にして火災によって壁体内に火が回るということがあった場合でも、人に影響ある有毒ガスを発生させることはありません。

 

粉塵の飛散が少なく施工者にも優しいパーフェクトバリア 

パーフェクトバリアは、住む人だけでなく、施工者にも優しい断熱材です。現場施工の際に繊維が刺さってチクチクしたり、肺に吸引して発ガンが疑われることもありません。

断熱性能は現場施工者の断熱材の挿入の仕方によっても左右されるため、いかに現場施工者が心地よく、また士気高く作業できる環境を作り出せるかも、後の住宅性能を決定する一因になります。

パーフェクトバリアは、痛痒くなく手に優しいのはもちろんのこと、軽量ではさみなどでも簡単にカットでき、現場加工の際も余分な粉塵が少ない極めて健康的でクリーンな素材です。

 

新時代の環境に優しい工法
「ハイブリッド・ダブル透湿ダブル気密断熱システム」

ここで、パーフェクトバリアと同時施工することにより、年間を通して壁体内の乾燥状態を保つことができる「ハイブリッド・ダブル透湿ダブル気密断熱システム」をご紹介します。

まず外壁側には、次世代“透湿・気密・防水シート”「ウエザーメイトプラス」を施工。ウエザーメイトプラスは一方通行透湿性を持ち、夏の逆転結露を止します。夏場は屋外からの湿気侵入を防止、冬場は屋内の湿気を屋外に逃します。

室内側には、調温シート(防温・透温・気密)「メンブレン」を施工。メンブレンは温度環境に応じて水蒸気の透過性を変化させながら、年間を通して防湿性能を発揮するポリアミドフィルムです。夏の高湿度で相対湿度が60%以上に上昇すると細孔が開き、その透過率が劇的に増加、水蒸気を通過させ壁体内の乾燥を促進します。冬に相対湿度が低下すると、細孔は閉じた状態で室内側からの水蒸気の侵入を防ぎ、防湿シートとして機能します。

そして断熱材にはパーフェクトバリアを施工。パーフェクトバリアは先に述べたとおり接着剤未使用の100%ポリエステル繊維であることから、吸湿性がほとんどなく透湿性に富むため、壁内を常に乾いた健康な状態に保つことができます。

以上のような3つの製品の同時施工で、新時代の環境に優しい工法、「ハイブリット・ダブル透湿ダブル気密断熱システム」が構築されます。

 

SDGsに象徴される環境面への取り組み

「LCCM住宅」という言葉を耳にしたことはありますか?

LCCMとは“ライフサイクルカーボンマイナス”の略で、LCCM住宅とは長寿命かつ一層のCO2削減を目標とし、建設から廃棄までの一生涯、つまり住宅のライフサイクルトータルでCO2の収支をマイナスにする住宅のことを指します。

地球規模の温暖化対策が課題とされる現在、CO2排出の削減は日本の最も重要な政策課題のひとつですが、新築1棟分の断熱材にポリエステル断熱材を充填すれば、ペットボトル約20,000本を使用することになり、約280㎏の炭素を固定化します。これは35年生の杉4本分に相当し、約1トンのCO2削減効果になるとのことです。

パーフェクトバリアのようなポリエステル断熱材は、環境に優しい時代が求める断熱材ではないでしょうか。

 

おわりに

今回は、ポリエステル断熱材「パーフェクトバリア」についてエンデバーハウス株式会社 東日本営業所 所長の黒﨑秀さんのお話に基づいてご紹介させていただきました。

黒﨑さんは以前、住宅事業にお勤めになっていた経験から「その時は、断熱材と言えばグラスウールやロックウールが主流で、大工さんのことまで考えていませんでした。でも自分が施工する立場も経験して、このパーフェクトバリアが、住む人にも、施工者にも、大げさかもしれませんが地球にも良いということを改めて実感しております」と教えてくださいました。

家を建てるときに忘れがちになりそうな視点に、気づかせていただいたような気がします。

 

この記事が、少しでも皆様の家づくりの参考になりましたら幸いです。


会社案内

エンデバーハウス株式会社 

住所: 大阪市北区南森町2-2-9 南森町八千代ビル5階
HP: https://www.endeavorhouse.co.jp/
YouTube: エンデバーハウス - YouTube

 


最後までお読みいただきありがとうございました。

それではまた次回、お楽しみに♪

 

 空気科学住宅 編集部

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