最新研究
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水虫・コロナ・インフルエンザへの抗菌・抗ウイルス効果を実証
国立高等専門学校機構 都城工業高等専門学校 物質工学科 野口太郎 准教授・野口大輔 教授
研究課題 シラス壁の抗菌抗ウイルス性能に関する研究(2020年7月~2023年3月)
シラス壁の持つ抗菌・抗ウイルス効果の検証試験を実施し、水虫・コロナ・インフルエンザ、いずれの試験対象においても接触後1分~10分で99.9%以上の抗菌・抗ウイルス効果を確認いたしました。
|水虫に対する抗菌性能試験結果
シラス内装材である「薩摩中霧島壁」と「白洲漆喰」及びシラス外装材である「スーパー白洲そとん壁W」の白癬菌に対する抗菌性能を評価。いずれの壁材についても、接触後1分間で99.9%以上の減少率を確認いたしました。
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●試験菌:白癬菌[NBRC 32409] ●測定方法:コロニーカウント法 ●検出限界:10.3cfu/試験片
※特許出願中
|コロナウイルスに対する抗菌性能試験結果
新型コロナウイルス(SARS-CoV2)と同じコロナウイルス科に分類され、類似した構造的特徴を持つネココロナウイルスを対象に、「薩摩中霧島壁」と「白洲漆喰」及び「スーパー白洲そとん壁W」の持つ抗ウイルス性能を評価。いずれもウイルス量を99.9%以上減少させることを確認いたしました。
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●試験菌:ネココロナウイルス[WSU 79-1683] ●測定方法:TCID50 ●検出限界:32TCID50/試験片
|インフルエンザウイルスに対する抗菌性能試験結果
インフルエンザウイルスを対象とした抗ウイルス試験においても、「薩摩中霧島壁」、「白洲漆喰」、「スーパー白洲そとん壁W」すべてにおいて、99.9%のウイルス量減少を確認いたしました。
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●試験菌:インフルエンザウイルス[H3N2] ●測定方法:TCID50 ●検出限界:1.00×10^3.8TCID50/試験片
※特許出願中
シラスの触媒機能探索とその応用可能性
日本大学 理工学部 無機応用科学科 梅垣哲士 教授
国立高等専門学校機構 都城工業高等専門学校 物質工学科 野口大輔 教授
研究課題 シラスの含窒素化合物変換機能とその応用可能性に関する研究(2021年8月~2022年3月)
シラス由来の試料に比較的簡便な処理を施すことで、アンモニアボランや亜酸化窒素などの含窒素化合物の分解反応に対して触媒機能を示すことを明らかにしました。この結果を踏まえ、さらなる機能性の向上とその応用可能性についての検討を進めております。
※特許出願中
|論文
|講演・口頭発表等