
空気科学住宅のつくる未来
「シラス」の可能性
九州地方に堆積している火砕流噴出物のうち、主に約2.7万年前の姶良カルデラ(現在の錦江湾奥部)の噴火によって発生した入り戸火砕流を起源とする、白色~灰白色で砂状のものを総じて「シラス」と呼びます。語源は、白洲を意味する方言といわれます。
シラスは一般的な土壌に比べ固結性が弱く、透水性が高いため農業(特に稲作)には不向きで、大雨の際には侵食と崩壊により土砂災害を引き起こすことから、これまで地元住民からは「厄介もの」と呼ばれてきました。しかし近年、さまざまな機能が見出され、素材としての可能性が見直されてきています。
シラスは、マグマの超高温で焼成された高純度無機質セラミック物質であることから、私たちはこれを「マグマセラミック」と呼んでいます。 また、シラスは非晶質の占める割合が60%~80%もあることで、他の火山噴出物とは決定的に異なる、極めて特異な性質を持っています。非晶質の場合、分子構造が不安定で活性化し、環境によって触媒反応が起きやすくなることから、消臭、分解、殺菌、イオン化などの機能を発揮すると考えられています。
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私たちはその「シラス」を有効活用し、住む人の健康と省エネに貢献する住建材「シラス壁」として生まれ変わらせました。そして現在「シラス壁」は、ご家族の健康を最優先に考えるお客様にとって本当に安心できる建材として、日本全国のみならず、アメリカ・ヨーロッパ・台湾・韓国・中国など海外の国々でもご採用いただいております。
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