なぜ冬に静電気は起こる?空気と静電気のヒミツ

2025/11/29(土) 空気と雑学すべて

冬になるとドアノブに手を触れた瞬間、パチッと小さな痛みを感じたり、衣類を脱ぐとパチパチと音をたてながらまとわりつくなど静電気に悩まされますよね。 そもそも静電気とはいったい何なのでしょうか?今回は静電気のヒミツと静電気対策についてご紹介します。

 

なぜ静電気は発生するのか?

静電気は、物体と物体の摩擦によって発生します。人が動くことで空気と人体、または衣類と人体など、さまざまな摩擦が発生しています。
物体にはプラスの電荷とマイナスの電荷があり、摩擦によって2つの物体の一方から一方へマイナスの電荷が移動することで電気的な性質が偏ります。この状態を帯電といい、電気的な力で引き合うことで、物体が互いにくっつきあいます。プラスチックの下敷きで髪の毛をこすると、髪の毛が下敷きに貼りつくのはこのためです。反対に帯電の状態から電気が一気に放出される放電もあり、この現象によってドアノブに手を触れた瞬間、パチッと小さな痛みを感じます。 [1]

 

なぜ冬に発生する?

静電気が冬に発生しやすい要因の1つは冬の気温の低さと空気の乾燥にあります。静電気は、湿度20%以下・気温25℃以下の環境で発生しやすくなる[1]そうで、まさに冬の気候は静電気発生の条件が当てはまってしまうのですね。他にも様々な素材の衣服を重ね着することも要因の1つです。素材によってプラスの電荷を帯びやすいもの・マイナスの電荷を帯びやすいものがあり、異なる性質のものを組み合わせて重ね着してしまうと、摩擦によって静電気が発生しやすくなります。[2]

 

家庭でできる静電気対策

家庭でできる対策としては、まず加湿器で室内を適度な湿度に保つことが有効です。空気に水分が増えることで電気が逃げやすくなり、手や髪、衣服に電気がたまりにくくなります。また室内が適度な湿度に保たれることで喉の保湿にもつながり、風邪やウイルス感染の対策にもなります。 衣服の素材選びも重要です。ウールやポリエステルなど静電気が起きやすい素材の重ね着を避け、下にコットンなどの素材を着るだけでも効果があります。ドアノブや金属製品に触れる前に、手で壁や家具に触れて少しずつ放電するのもコツです。さらに保湿クリームで手や肌の皮膚の水分を保つこともおすすめです。

 

おわりに

冬の空気はどうしても乾きがちですが、加湿器を使うなどして“空気を整えること”は、家全体の快適さを底上げする大切なこと。肌の乾燥が落ち着いたり、朝起きたときの喉のイガイガが減ったりと、健康にも直結します。無理のない範囲でちょっと加湿を意識するだけで、健康と暮らしの心地よさが一緒に整っていきます。空気と上手に付き合いながら今年の冬を快適に過ごしたいですね。

空気科学住宅事務局


[1]TDK株式会社 TECH-MAG『第87回静電気が発生する仕組みとは?防止する方法を知ろう』https://www.tdk.com/ja/tech-mag/knowledge/087
[2]株式会社オプテージ eo健康『冬場に発生しやすい静電気。発生する仕組みと除去方法を解説』https://health.eonet.jp/life/4105598.html

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