6.透湿効果

透湿

シラス壁の主原料であるシラスは多孔質であるため、透湿性があります。下塗り材には、水蒸気を通しても雨水は通さない超微細なシラス粒子を使用しています。上塗り材と下塗り材の二層仕上げによって、防水と透湿の機能を両立し、表面の防水処理は不要です。表面の防水塗装が要らないことで、壁内部の湿気が壁表面から放出されるため、湿気による結露やダニの被害から建物を守ります。

 

 

 シラス壁だけの防水メカニズム 

軽量モルタルの場合、浸み込んだ雨水は分散し、建物内部に浸透してしまいます。一方、シラス壁に浸み込んだ雨水は、隙間が細かい下塗り材にはほとんど浸み込むことなく、重力によって下方向に引っ張られながら、隙間が大きく抵抗が少ない上塗り材の表面へと流れていきます。これを「くの字流動減少」といいます。

 

 

  過酷な実験で防水性を証明  

高さ4mのスーパー白洲そとん壁Wにて防水実験を実施。高知県の年間降水量の約50倍に相当する水を、48時間に渡り放水しましたが、裏面への浸水はありませんでした。