気になるタオルの生乾き臭 5つの撃退術

2022/05/20(金) すべて空気と生活

梅雨時は、洗濯物のニオイが気になります。特にニオイがつきやすいのがタオル。
「ちゃんと洗ったのに、ニオイが落ちない」「洗濯したのに、使ったら、すぐにクサくなった」など、タオルがニオう原因と、その対策を5つのポイントで紹介します。

使ったら、できるだけ早く洗う

タオルがクサくなる原因は雑菌の繁殖によるものです。タオルについた皮脂などの汚れや水分を餌に増殖し、それがニオイの原因となります。汚れて湿った状態が長く続けば続くほど雑菌は増えていくので、使ったら、すぐに洗うこと。

とはいえ、すぐに洗濯機が回せないときには、他の洗濯物と一緒にせず、洗うまで干して乾かしておくことをおすすめします。湿気が残ったままで他の洗濯物と一緒にしておくと、タオルだけでなく他のものにもニオイがついてしまうことがあるので、注意しましょう。

 

ていねいに洗って、すばやく乾かす

洗濯をするときには、汚れや雑菌をしっかり落とすことが大切です。一度にたくさん洗いたくなってしまうかもしれませんが、洗濯物の詰め込みすぎは洗い残しの原因となります。洗濯機の容量をきちんと守って洗うようにしてください。

また、洗剤の規定量も守りましょう。多ければ多いほどキレイになりそうと思うかもしれませんが、水の量に対して多すぎる洗剤は溶け残って、反対に洗濯物や洗濯機を汚してしまうこともあります。なお、洗剤とあわせて、除菌力のある漂白剤を使うのも効果的です。

洗濯機が止まったら、時間をおかずに干しましょう。洗濯機の中は湿気が多く、長く入れっぱなしにしていると、せっかくキレイになった洗濯物にまた雑菌が繁殖してしまいます。広く間隔が空けられる風通しのよい場所に干すのがおすすめです。空気が停滞している場合は、扇風機やサーキュレーター、エアコンなどを使って、風を起こすとよりすばやく乾きます。

お湯につけてから洗う

洗濯前からタオルがニオってしまっているという場合、それをいつも通りに洗ってもニオイは落とせません。タオルの主なニオイの原因は「モラクセラ菌」。乾燥にも紫外線にも強いという特徴があり、洗っても干しても落とせませんが、熱には弱いという弱点があります。

ニオイが気になるタオルは洗濯機に入れる前に、60℃以上のお湯に20分程度つけてから洗ってください。

また、煮洗いといって、鍋などに沸騰したお湯を沸かし、その中にタオルを入れて、10~20分程度煮るという方法もおすすめです。このときに洗濯洗剤を加えると、黄ばみや黒ずみなどの汚れもしっかり落とせます。あとは干して、しっかり乾かせば、ニオイも汚れも落とせます。

 

漂白剤につけてから洗う

ニオイの原因菌は熱で死滅させられますが、高温のお湯はタオル生地を傷めてしまうこともあります。漂白剤でも比較的生地を傷めにくい酸素系漂白剤を使うことで、ニオイを落とすこともできます。

40~50℃程度のお湯を用意し、規定量の酸素系漂白剤を溶かします。その中にニオイの気になるタオルを入れて、20分程度置きましょう。そのあとは、つけておいた水ごと洗濯機に入れて、いつも通り洗います。

酸素系漂白剤には液体と粉末がありますが、粉末の方が除菌力が高く、ニオイ対策には効果的。色柄物にも使えるので、普段の洗濯にも洗剤と一緒に加えておくと、ニオイを防ぐと同時にシミ汚れなども落としてくれます。

 

アイロンや乾燥機を使う

一度洗ったタオルを使ったら、またニオってきてしまったという場合は、アイロンを当ててみましょう。モラクセラ菌は熱に弱いので、高温に設定したアイロンを当てていくことで、死滅させることができます。

また、乾燥機で乾かすことでも、ニオイの原因菌をやっつけることができます。ただし、家庭用の乾燥機はモラクセラ菌が死滅する温度より低いことがあるため、コインランドリーがおすすめ。バスタオルなどの大物のニオイが気になるなら、まとめてコインランドリーに持っていってみましょう。

 


河野真希(家事アドバイザー)
https://www.kawano-maki.net/

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