秋晴れの日に!カーテンのお洗濯術

2022/09/01(木) すべて空気と生活

窓辺にかけられたカーテンは、一見気づきにくいですが、とても汚れていることがあります。長く洗濯をせずに使っていると、ニオイやカビが発生し、室内の空気の汚染につながることも。カーテンの洗い方や干し方、日頃のお手入れの方法を紹介します。

 

カーテンの洗濯におすすめの季節は『秋』

カーテンは、空気中の湿気や油を吸着しやすく、またホコリや日々の開け閉めによる手垢といった汚れが付着します。特に夏は窓の開け閉めも多いため、室内の空気だけでなく、外気にもさらされ、より汚れやすい環境になります。

カーテンは窓にかけっぱなしになっているため、一見汚れているとは気づきにくいですが、思っている以上に汚れています。長く洗濯せずにいると、ニオイやカビの発生につながることも。また、部屋が暗く感じる原因にもなります。

カーテンの洗濯はその負担が大きいため、つい後回しにしてしまいがちですが、部屋を衛生的に保ち、快適に暮らすためには欠かせない家事のひとつです。冬になってしまうと、面積の広いカーテンは乾きにくく、生乾き臭やカビの原因になるため、気温が高く、乾きやすい秋のうちにその汚れを落としておきましょう。

 

カーテンの洗い方・干し方

・洗濯表示を確認する

一般的なカーテンであれば、家庭で洗えることがほとんどです。ただし、洗濯前には洗濯表示を見て、そのカーテンに合った最適な洗濯方法を確認しておきましょう。

洗濯表示は数多くあり、意味がわかりにくいと思うかもしれませんが、カーテンを洗う場合は、「洗濯機で洗濯ができる」、もしくは「手洗いできる」いずれかの表示があれば、家庭で洗濯できると考えて大丈夫です。「家庭での洗濯禁止(水洗い不可)」の洗濯表示があった場合は、クリーニング店に持ち込みましょう。

 

・カーテンレールから外す

 カーテンレールからカーテンを取り外し、フックも外します。プリーツに合わせて蛇腹に畳み、洗濯ネットに入れます。

フックの付け外しは面倒ではありますが、つけたまま洗濯すると、カーテンに引っかかったりして傷つけてしまうことがあります。外したフックはなくさないように保管してください。

 

・汚れやカビがひどいときには…

長年洗濯をしていなかったカーテンには、頑固な汚れやカビがついてしまっていることがあります。洗濯機で洗っただけでは汚れが完全に落としきれないことがあるので、洗濯機に入れる前に、酸素系漂白剤でつけ置きするのがおすすめです。

お湯に規定量の酸素系漂白剤を溶かし、洗濯ネットに入れたカーテンを30分~1時間程度沈めます。カーテンが入るような大きな桶などがないときには、浴槽にお湯を溜めてつけ置きをするといいでしょう。

 

・洗濯機で洗う

おしゃれ着用の中性洗剤を入れ、洗濯機のおしゃれ着コース(ドライコース・手洗いコースなど)といった優しい水流で洗えるコースを選びます。通常コースで洗う場合は、脱水時間を短めに設定し、カーテンが傷まないように注意してください。また、一度にたくさんのカーテンを洗おうとすると、洗浄力が落ちてしまいます。大きいカーテンであれば1枚ずつ、小さめのものでも2枚ずつ程度にし、詰め込みすぎないようにします。

カーテンを洗っている間に、カーテンフックやレールの汚れを落としておくと、せっかく洗ったカーテンを汚さずに済みます。

 

・カーテンレールに干す

洗い終わったら、できるだけ早く洗濯機から出します。濡れたまま放置すると、カーテンにシワができてしまうことがあるので、注意してください。

フックを戻し、湿ったままカーテンレールに掛けます。水分の重さでシワも伸びて、キレイに乾燥します。

 

カーテンの日々のお手入れ方法

カーテンの洗濯は、ドレープカーテンなら年に一回、レースカーテンなら年に二回程度が目安です。普段は日常清掃をするついでに、カーテンもお手入れしておくといいでしょう。といっても難しいことをする必要はなく、ハンディモップやはたきなどでカーテンレールとカーテン自体のホコリを払えば、OKです。また、毎日の開け閉めでもホコリは落ちます。閉め切りになっているところは汚れがつきやすいので、こまめにお手入れするか、時々開け閉めするようにしましょう。

 


河野真希(家事アドバイザー)
https://www.kawano-maki.net/

2ページ (全3ページ中)