空気科学住宅(論文)Ⅶ
空気科学住宅®にお寄せ頂きましたご相談・ご質問に対して、
国立病院機構都城医療センター附属看護学校 非常勤講師 野口大輔先生監修のもと、
該当する学術論文をお探しし、ご案内してまいりました。
このページでは、喘息・アトピー性皮膚炎が起こる原因や空気環境との因果関係について
野口先生による【論文紹介】を掲載しております。
喘息とアトピー性皮膚炎の具体的な予防方法や室内環境の改善方法についても紹介していますので
参考にしてみてください。
詳細が気になる方は、オリジナル論文にも訪れてみてください。
【No.31】建材上のカビの成長速度に与える温湿度の影響

屋内で頻繁に使用される建築材料をいくつか選び、真菌の生育に必要な温度および相対湿度の範囲と、その生育速度を明らかにした論文です。
日本の住環境では高温多湿の夏季や冬季の結露によるカビ汚染が問題となっています。カビの発生源除去とともに、室内でのカビ増殖を防ぐため、建材ごとのカビの成長しやすさや、温度・湿度条件による成長速度の違いを明らかにすることは大変重要です。
新しい「畳」、合板、プラスチック素材で表面がコーティングされた合板、石膏ボード、ヒノキ、スギマツ、そして古い「畳」と藁下地を用いて、25°C、相対湿度100%での繁殖の可能性を調べ、新しい畳、古い畳、および藁下地については、4つの温度(5、15、25、35°C)および5種類の湿度条件(100、90、85、75、66%)で生育速度を測定しています。畳および藁下地では、すべての条件においてすべての菌類が著しい生育を示したことから、住宅環境内では、温度湿度ともに広範囲に真菌の増殖する可能性を有することが明らかになり、今後の住宅においては、建材の選定や温度湿度をコントロールする室内環境の管理の必要性を提起しています。
以前、ご紹介した【No.21】“住宅における結露・カビの発生要因に関する調査研究”では、子どものアレルギー症状に影響を与える湿気の多い建物の住居特性が明らかにされており、「木質系」や「塗り壁」といった調湿性能を有すると考えられる壁材が、窓・サッシ部における結露の発生を優位に抑えると結論づけられています。 湿度や温度など、あらゆる観点で空気をリサーチし、喘息・アトピー・アレルギーがいかに空気環境に影響されるのか。
だからこその「空気に配慮した暮らし」⇒”空気科学住宅”
起きている間も、眠っている間も、人は呼吸をし続けています。
人が一日に呼吸する量は14,400L。500mlのペットボトルに換算すると28,800本分に相当します。
また、私たちが一生涯で摂取する物質の割合をみると、飲食物よりも空気の方が圧倒的に多く、中でも「室内空気」は全体の57%を占めます。
にもかかわらず、現代の住宅は高気密。24時間換気が行われているとはいっても、毎日営まれる人間の生活によって、ニオイや湿気など様々な物質がこもりがちです。さらに、住宅建材に使われる化学樹脂からは、様々な種類の化学物質が揮発しており、たとえそれが微量であったとしても、住まいの空気質、そして住む人の健康に大きな影響を与えることがあります。
最近では、この化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康被害が指摘されており、よく耳にする「シックハウス症候群」もこの室内空気汚染が原因と考えることができます。WHO(世界保健機関)は「大気汚染」や「室内空気汚染」によって年間約300万人が死亡しており、このうちの280万人が「室内空気汚染」による死亡、残り20万人が「大気汚染」による死亡であると試算しています。
シックハウス症候群以外にも、空気環境が良くないことで気管支炎喘息、アトピー性皮膚炎、化学物質過敏症などの病気が誘発されるとも言われており、これらの病気には、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の人が苦しんでいます。
また、化学物質が人に与える影響は、一般に大人よりも成長期の子どもの方が大きいと考えられ、体重1kgあたりで比較すると、子どもは大人の2倍近くの化学物質を取り込んでいることになります。家族みんなが安心して暮らせる住まいを考えたとき、そこに、「空気に配慮した家」を求める理由があります。私たちは健康のために食べ物や水を選ぶのと同じように、室内空気の安全性にも気を配る必要があると考えております。
建材上のカビの成長速度に与える温湿度の影響
菅原 文子
日本建築学会計画系論文報告集 441巻 1992 p. 9-13
【No.32】住宅室内のカビ汚染と防止に関する研究

近年、住宅の断熱・気密性能の向上や生活様式の変化(シャワー利用や観葉植物の増加など)により、室内の水蒸気発生量が増加し、カビ汚染やそれに伴う健康被害が増加しています。本論文は、住宅内でのカビ発生条件や換気の効果検証を通してカビ防止策を建築学的観点から明らかにし、以下の知見を得ています。
・4種のカビが発生しやすい温湿度範囲は、20~30℃・90%以上、または5~45℃・80%以上。
・80%未満の湿度、5℃未満または45℃を超える温度ではカビ発生がほとんど見られない。
・換気によって室内の相対湿度を下げることで、カビ汚染防止に効果がある。
・浴室では、特に隅角部や乾燥しにくい部分でカビが発生しやすい。
・同時給排気型換気設備は、従来型に比べて浴室の壁面等の乾燥時間を半分程度に短縮でき、カビ防止に有効。
シラス壁によって作り出された空気は高い調湿効果により心地よい空気と感じることができます。シラス壁とは、シラスを主原料とした、化学物質を一切含まない安心・安全な100%自然素材です。高い調湿機能、消臭機能を持つだけでなくホルムアルデヒドなどの化学物質を分解します。住宅の壁材として用いることで、シラス壁が空気中の余分な湿気を吸い込み、逆に空気が乾燥してきたら湿気を吐き出すという調湿効果や匂いの原因になる物質を吸着・除去するという脱臭効果により、「空気がキレイ。おいしい」と感じることができて、とても清々しい気持ちになります。
だからこその「空気に配慮した暮らし」⇒”空気科学住宅”
起きている間も、眠っている間も、人は呼吸をし続けています。
人が一日に呼吸する量は14,400L。500mlのペットボトルに換算すると28,800本分に相当します。
また、私たちが一生涯で摂取する物質の割合をみると、飲食物よりも空気の方が圧倒的に多く、中でも「室内空気」は全体の57%を占めます。
にもかかわらず、現代の住宅は高気密。24時間換気が行われているとはいっても、毎日営まれる人間の生活によって、ニオイや湿気など様々な物質がこもりがちです。さらに、住宅建材に使われる化学樹脂からは、様々な種類の化学物質が揮発しており、たとえそれが微量であったとしても、住まいの空気質、そして住む人の健康に大きな影響を与えることがあります。
最近では、この化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康被害が指摘されており、よく耳にする「シックハウス症候群」もこの室内空気汚染が原因と考えることができます。WHO(世界保健機関)は「大気汚染」や「室内空気汚染」によって年間約300万人が死亡しており、このうちの280万人が「室内空気汚染」による死亡、残り20万人が「大気汚染」による死亡であると試算しています。
シックハウス症候群以外にも、空気環境が良くないことで気管支炎喘息、アトピー性皮膚炎、化学物質過敏症などの病気が誘発されるとも言われており、これらの病気には、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の人が苦しんでいます。
また、化学物質が人に与える影響は、一般に大人よりも成長期の子どもの方が大きいと考えられ、体重1kgあたりで比較すると、子どもは大人の2倍近くの化学物質を取り込んでいることになります。家族みんなが安心して暮らせる住まいを考えたとき、そこに、「空気に配慮した家」を求める理由があります。私たちは健康のために食べ物や水を選ぶのと同じように、室内空気の安全性にも気を配る必要があると考えております。
住宅室内のカビ汚染と防止に関する研究
小峯 裕己, 倉渕 隆住宅総合研究財団研究年報, 19934 年 20 巻 p. 295-304
【No.33】全国の住宅における室内湿度環境に関する分析

今回紹介した論文は、日本の住宅における湿度環境の現状と課題、そして気密性能と断熱性の重要性を明らかにしています。
日本全国の住宅を対象に室内湿度環境の実態を分析し、特に冬季と夏季における、温度、相対湿度、絶対湿度、室内外の絶対湿度差を統計的に評価するとともに、住宅の断熱性・気密性のレベルと湿度環境の関係、カビ発生リスクも検討しました。
冬季・夏季ともに、住宅の断熱性・気密性が高いほど、住宅の湿度環境が安定しやすい傾向があり、低い住宅では、外気の影響を受けやすく湿度変動が大きいことが分かりました。また、湿度が高い場合は、カビ発生リスクが上昇する為、適切な湿度管理が重要であると結論付けています。住宅設計やリフォームの時には、断熱・気密性能の向上とともに、湿度コントロールの仕組み導入が推奨されています。
住宅の室内湿度管理に関する実践的な対策案としては、
・適切な換気の実施
一日に数回、窓を5~10分程度全開にする、または機械換気を常時運転する。
・加湿、除湿機器の活用
湿度計を設置し、40~60%を維持するよう加湿、除湿を自動制御。
・断熱、気密性能の向上
窓の二重サッシ化、壁や床の断熱材追加、気密テープの施工
・カビ対策の徹底
浴室使用後は換気扇を30分以上運転、押し入れに除湿剤を設置。
・湿度モニタリングの習慣化
異常値(冬季40%未満、夏季70%以上)を検知したら、すぐに対策を実施。
これらの対策を組み合わせることで、住宅の室内湿度環境を快適かつ健康的に保ち、カビや健康被害のリスクを低減できることが期待できます。
シラス壁によって作り出された空気は高い調湿効果により心地よい空気と感じることができます。住宅の壁材として用いることで、シラス壁が空気中の余分な湿気を吸い込み、逆に空気が乾燥してきたら湿気を吐き出すという調湿効果が得られ、機械換気を必要とせずとも湿度コントロールを可能とします。
だからこその「空気に配慮した暮らし」⇒”空気科学住宅”
起きている間も、眠っている間も、人は呼吸をし続けています。
人が一日に呼吸する量は14,400L。500mlのペットボトルに換算すると28,800本分に相当します。
また、私たちが一生涯で摂取する物質の割合をみると、飲食物よりも空気の方が圧倒的に多く、中でも「室内空気」は全体の57%を占めます。
にもかかわらず、現代の住宅は高気密。24時間換気が行われているとはいっても、毎日営まれる人間の生活によって、ニオイや湿気など様々な物質がこもりがちです。さらに、住宅建材に使われる化学樹脂からは、様々な種類の化学物質が揮発しており、たとえそれが微量であったとしても、住まいの空気質、そして住む人の健康に大きな影響を与えることがあります。
最近では、この化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康被害が指摘されており、よく耳にする「シックハウス症候群」もこの室内空気汚染が原因と考えることができます。WHO(世界保健機関)は「大気汚染」や「室内空気汚染」によって年間約300万人が死亡しており、このうちの280万人が「室内空気汚染」による死亡、残り20万人が「大気汚染」による死亡であると試算しています。
シックハウス症候群以外にも、空気環境が良くないことで気管支炎喘息、アトピー性皮膚炎、化学物質過敏症などの病気が誘発されるとも言われており、これらの病気には、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の人が苦しんでいます。
また、化学物質が人に与える影響は、一般に大人よりも成長期の子どもの方が大きいと考えられ、体重1kgあたりで比較すると、子どもは大人の2倍近くの化学物質を取り込んでいることになります。家族みんなが安心して暮らせる住まいを考えたとき、そこに、「空気に配慮した家」を求める理由があります。私たちは健康のために食べ物や水を選ぶのと同じように、室内空気の安全性にも気を配る必要があると考えております。
全国の住宅における室内湿度環境に関する分析
張 会波, 吉野 博, 村上 周三, 坊垣 和明, 田中 俊彦, 赤林 伸一, 阿部 恵子
日本建築学会技術報告集, 2009 年 15 巻 第30号 p. 453-457
【No.34】標準住宅モデルにおけるパッシブ吸着建材の室内化学物質低減効果に関する数値解析

今回紹介する論文は、標準住宅モデルにおいてパッシブ吸着建材(吸着性能を持つ建材)を用いた場合の室内化学物質(主にホルムアルデヒド)低減効果を数値解析によって評価したものです。
従来の研究は一室のみを対象としたものが多かったのに対し、本研究においては日本建築学会(AIJ)の標準住宅モデルを用いて、数値流体力学も用いたシミュレーションを行い、モデル条件として、換気量や配置パターン(全壁面、部分的配置、特定部屋のみなど)やホルムアルデヒドの発生源や吸着建材の性能値を設定することで住宅全体での効果を検証しています。
・吸着建材の配置効果としては、吸着建材を住宅全体の壁面に配置した場合、配置しない場合と比べてホルムアルデヒド濃度の大幅な低減効果が確認されました。また、吸着建材の表面積が大きいほど効果が高いが、単純に面積比例ではなく、配置場所(高濃度部屋への集中配置)が重要である。
・最適配置は、ホルムアルデヒド濃度が高い部屋(例:LDKなど)に吸着建材など重点的に配置することで、全体の低減効果が最大化される。
と結論づけています。さらに換気との組み合わせで、より安全な室内環境を実現できると示唆しています。
シラス壁は、生活の中で気になるニオイのもととなる物質及び、家具や他の建材から放出されるホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC物質)を吸着する機能を持っています。さらに、吸着したものは分解され再放出することもありません。また、シラス壁は100%自然素材であるため、シックハウス症候群の原因となる物質は一切含まず、アトピーや喘息といったアレルギーに敏感な方も安心して過ごせる空間を実現します。
有害物質を吸着・分解し、深呼吸できる住環境へ。だからこその「空気に配慮した暮らし」⇒”空気科学住宅”
起きている間も、眠っている間も、人は呼吸をし続けています。
人が一日に呼吸する量は14,400L。500mlのペットボトルに換算すると28,800本分に相当します。
また、私たちが一生涯で摂取する物質の割合をみると、飲食物よりも空気の方が圧倒的に多く、中でも「室内空気」は全体の57%を占めます。
にもかかわらず、現代の住宅は高気密。24時間換気が行われているとはいっても、毎日営まれる人間の生活によって、ニオイや湿気など様々な物質がこもりがちです。さらに、住宅建材に使われる化学樹脂からは、様々な種類の化学物質が揮発しており、たとえそれが微量であったとしても、住まいの空気質、そして住む人の健康に大きな影響を与えることがあります。
最近では、この化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康被害が指摘されており、よく耳にする「シックハウス症候群」もこの室内空気汚染が原因と考えることができます。WHO(世界保健機関)は「大気汚染」や「室内空気汚染」によって年間約300万人が死亡しており、このうちの280万人が「室内空気汚染」による死亡、残り20万人が「大気汚染」による死亡であると試算しています。
シックハウス症候群以外にも、空気環境が良くないことで気管支炎喘息、アトピー性皮膚炎、化学物質過敏症などの病気が誘発されるとも言われており、これらの病気には、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の人が苦しんでいます。
また、化学物質が人に与える影響は、一般に大人よりも成長期の子どもの方が大きいと考えられ、体重1kgあたりで比較すると、子どもは大人の2倍近くの化学物質を取り込んでいることになります。家族みんなが安心して暮らせる住まいを考えたとき、そこに、「空気に配慮した家」を求める理由があります。私たちは健康のために食べ物や水を選ぶのと同じように、室内空気の安全性にも気を配る必要があると考えております。
標準住宅モデルにおけるパッシブ吸着建材の室内化学物質低減効果に関する数値解析
竹内 健一郎, 加藤 信介, 徐 長厚, 千野 聡子
日本建築学会環境系論文集, 2009 年 74 巻 第639号 p. 613-630

野口 大輔
国立高等専門学校機構都城工業高等専門学校 教授
九州大学大学院総合理工学研究院 教授
国立病院機構都城医療センター附属看護学校 非常勤講師
所属学会:公益社団法人応用物理学会、公益社団法人日本表面真空学会
研究内容:地域資源(シラス等)を活用した新規機能性材料の開発と工学的応用
薄膜作製技術を駆使した機能性無機薄膜の作製と物性評価
研究実績:野口 大輔 (Daisuke Noguchi) - マイポータル - researchmap