空気をデザインする

空気をデザインするということ。

普段、空気のことを意識して考える機会はあまりないと思います。

 

しかし、四季を持つ日本での生活において、春は、穏やかな日差しが心地よく感じられ、暖かくて気持が良い空気のお陰で心がウキウキします。夏は、肌にまとわりつくようなジメジメした空気。心も体も憂うつな気分に。また、秋は、爽やかで涼しい青空を見上げると、空が遠くなり、空気は澄んだように感じられることで、夏の鬱陶しさから解放される空気感が楽しめます。冬の早朝は、風もなく空気がキリリとして背筋かピンと伸びるように感じたりして、その季節折々の空気を五感で感じています。

 

自然はもちろんですが、空気は感性にも働きかけています。

会議中に、ピリピリした雰囲気になった時、「会議室に張り詰めた空気が充満する」などと言ったり、仕事でミスをした人が、上司に怒られている時、みんなが下を向いて、一言も話せないような、息苦しく感じる場の様子を、「重苦しい空気」と言ったりします。場の空気で人の気持ちを察する時にも「空気を読む」なんて表現もされますよね。

 

このように、空気は、24時間365日、人と人の間に介在し、人のそばに寄り添っています。そして、穏やか、暖かい、心地よい、楽しい、清々しい、涼しい、やわらかい、といった人が感じる想いのきっかけを創ってくれているのです。

 

そんな空気をデザインし、もっと上手に活用していけるようになれば、体の健康はもちろん、人の気持ちや暮らしはもっと豊かに、素敵になると思うのです。

 

例えば、シラス壁によって作り出された心地よい空気。

シラス壁とは、シラスを主原料とした、化学物質を一切含まない安心・安全な100%自然素材です。高い調湿機能、消臭機能を持つだけでなくホルムアルデヒドなどの化学物質を分解します。住宅の壁材として用いることで、シラス壁が空気中の余分な湿気を吸い込み、逆に空気が乾燥してきたら湿気を吐き出すという調湿効果や匂いの原因になる物質を吸着・除去するという脱臭効果により、「空気がキレイ。おいしい」と感じることができて、とても清々しい気持ちになります。さらに、空間そのものを構成する光と音をやわらかくする。やわらかな光と音が作り出す穏やかな空間は、人にとって心地よいという感覚を生み出します。

 

私たちは、空気科学住宅®のプロジェクトをとおして、自然素材100%の「シラス壁」を活用し、人にとって心地よい空気環境にデザインされた住宅を目指します。

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